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岩永浩
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自己紹介 私の工房は、有田でいうと外山地区、工房の周りには幸いにも多数の窯跡、ちょっと山に入れば、そこには無数に転がる江戸時代の古伊万里の陶片の数々。 そこへは年に何十回も訪ねている、私の秘密の場所。 数えきれない位に訪ねているのに、毎回出逢う見た事もない陶片の数々、これは嘗ての無名の陶工達からの「今度はこれをやってみろ!」というメッセージかと思うような錯覚に陥る。多数の名品は、誰の手によって作り出されたのかは分からないが、そこからは江戸時代の無名の名工達の息遣いが聞こえてくるようだ。 陶芸家として、もう長年この仕事に携わり、幸せな事に現代に継承し、自分の作品として、嘗ての名工に代わって、自分なりの表現力で世に発表出来る事に感謝し、今度は次の世代に伝える事が、私の使命ではないかと思っております。 当たり前の様に、轆轤・絵付・施釉・焼成、全ての全工程を自作する毎日、日夜問わず作陶の日々は、今も永遠に続いております。 作家としての人生も終盤、一品でも多く、今後世に残る逸品を作れていけたら幸いです。